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「夜のあと」への想い。|Yusei|監督・映像



「夜のあと」への引き継ぎ。


MICSのリーダーとして、そして制作の統括として、そして形にしたいと強く思う者として、「夜のあと」の制作はとても楽しく とても苦しいものがありました。



2022年に製作した過去の話「それから」に引き続き、MICSの伝えたいことは変わることなく「夜のあと」の制作に引き継がれています。「それから」という作品が、私たちにとってとても多くの感想をいただき、評価していただいたのは確かだと思っています。それはこの上なく嬉しいことでした。ですが、改善すべき点が多く賛否のある感想をいただいたことも確かです。「夜のあと」の制作では「それから」を超える完成度を目指しつつ、私たちのできる限り伝えたいことを表現するということが目標となりました。


この目標と映像の内容が合わさった時、この制作はとても難しいものになっていました。映像の内容というのは、やはり明るい内容ではありませんし、軽く扱うことができる内容でもないということです。



「それから」でいただいた評価というのは「美化することなく伝えようとする私たちの想い」にいただいたものだと思っています。そのため、今回の映像「夜のあと」で「それから」を見ていただいた方の気持ちを汚してはいけないと強く思っていました。もちろん私たちにとっても「それから」はとても重要な映像であり価値観となっています。


その中で制作する未来の話「夜のあと」

文章は一度白紙にしたこともありました。

構成は行き詰まり、意見のぶつかり合いになることもありました。

撮影は苦しく、ナレーションは何度も撮り直し、編集でまた行き詰まり…

これはあくまで制作者の主観にすぎませんが、個人的に大変だったのは確かです。



ここまで大変だった制作も、完成した映像はとてもフラットなものです。「それから」のような力強さや、インパクトもありません。でも私たちはこの作品を未来の話とし、「夜のあと」と名前を付けました。


この想いが「夜のあと」を見ていただく方に、そして見ていただいた方に少しでも届くことを願っています。


 

監督・映像|Yusei


監督・統括・文章・構成・映像関連などを担当。

2022年に制作・公開した過去の話「それから」でも同じ担当で制作を進めた。

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